【Nスポーツ人】 瀬川瑠奈さん(ウエイトリフティング)
Profile No.2
<ウエイトリフティング>
瀬川 瑠奈 (せがわ・るな)
士別翔雲高等学校 1年生
名寄在住の瀬川さんが、高校1年生にして第74回国民体育大会・茨城ゆめ国体2019に出場し、女子71kg級・クリーン&ジャーク(以下ジャーク)の種目で110kgで5位入賞を果たしました。を瀬川さんは士別翔雲高校ウエイトリフティング部に所属し、7月に長野県で開催された「全国高校女子ウエイトリフティング競技選手権大会」では2位に20kgの大差をつけて優勝しました。
まさに、将来のオリンピアンである瀬川さんにお話しを伺いました。
― 初めての国体出場、いかがでしたか?
これまで、大学生との対戦は経験がありましたが、社会人も入る大会は初めてで、雰囲気も違っていて緊張しました。結果はスナッチ(バーベルを地面から一気に頭上へ引き上げる)がうまくいかず失敗してしまいましたが、入賞したジャーク(バーベルを肩まで引き上げて立ち上がり、その後一挙動で頭上に差し上げる)の方はいままでで一番軽く挙げられました。
本当はスナッチとジャークのトータルで200kgを目指していたのですが、スナッチの方は1回目で落としてしまい気持ちの切り替えができないまま終わってしまいました。
― ウエイトリフティングを始めたきっかけは?
姉が通っていたチアリーディングを私もやっていたのですが、その技術を上達させるために通っていたトランポリン少年団に、ウエイトリフティングとつながりのある方がいたんです。中学1年生の時に誘われて「なんでもやってみよう!」と思い軽い気持ちで始めました。
2つを掛け持ちしていて、途中まではチアでいこうと思っていたくらいなんです。
ですが2年生の時に全国中学女子で成績が出始めて(中学日本新で優勝)、ウエイトリフティングに集中するようになりました。
― 中学3年生の時には陸上競技でも100mと砲丸投げで全道大会に出場されているんですよね。すごいです!さて、ウエイトリフティングの魅力はどんなところですか?
日々の練習が試合につながり、努力した分は結果にすぐ出る点です。その日の調子などもすぐ表れます。たった1kgの差で勝敗が決まり、どうウエイトを上げていくかなどの駆け引きもあったりするんです。
いろんな面でおもしろみがある競技だと思います。
― 今後の目標をお聞かせください。
今回国体に出て感じたのは、上半身の弱さです。大学生や社会人の選手を見ているとしっかり鍛えているので、そこを強くしたいです。あとは精神面も鍛えていきたいです。
今後は、高校記録を塗り替えていくこと、そして誰にも塗り替えられないような記録にまでもっていくこと。最終的には日本記録もとっていきたいと思っています。
↓↓国体での表彰式の様子。5位が瀬川さん
■ 瀬川さんのある日のトレーニング ■
ウエイトリフティング部は1年生が2人、2年生が4人所属。部活動は日曜日以外の週6回。
・ ストレッチのあと、40~50分ほどかけて、スナッチとジャークを練習。
・ スクワットやデッドリフト(バーベルを床に置いて膝まで持ち上げる)、補強の筋力トレーニングを約6セット。
・ 準備運動など含めて、練習時間は2.5~3時間。